ランフラットタイヤを持ち込んで交換するときは、電話で「ランフラットタイヤです」と最初に伝え、扱えるお店かを確かめてから予約します。
- ランフラットタイヤは側面が硬く、ホイールに組む作業に対応した機械と手順が要ります。そのため、受けないお店があります。
- 自分のタイヤがランフラットかどうかは、タイヤの側面の表示で分かります。サイズの中の「RF」や、商品名の「RFT」などです。
- ランフラットタイヤの車には、空気圧を見張るセンサーが付いています。センサーの有無も電話で伝えます。
ネットで買ったタイヤを持ち込んで交換する人が増えています。 ところが、ランフラットタイヤは「うちでは扱えません」と断られることがあります。 この記事では、ランフラットタイヤとはどんなタイヤか、なぜ断られやすいのか、頼めるお店をどう確かめるかをまとめます。 持ち込み交換の全体の流れはネットで買ったタイヤの持ち込みの記事に書きました。
ランフラットタイヤは、空気が抜けても決まった速度と距離を走れるタイヤ
ランフラットタイヤは、パンクして空気が抜けても、すぐには走れなくならないタイヤです。 ふつうのタイヤは、空気の力で車の重さを支えています。 ランフラットタイヤは、タイヤの側面(サイドウォール)の内側に硬いゴムを足してあり、空気が抜けてもこの側面が車の重さを支えます。
走れる速度と距離は、決まった試験の条件で確かめられています。 ブリヂストンと住友ゴム工業(ダンロップ)は、国際規格(ISO)に合ったランフラットタイヤについて、 空気圧が0の状態で、時速80kmで80km走れる(試験の条件で)と説明しています。
実際に走れる距離は、車の取扱説明書で確かめる
80km は試験の条件での数字です。ブリヂストンは、実際に走れる距離は車の取扱説明書(オーナーズマニュアル)を見るよう案内しています。 パンクしたら、走れる距離にかかわらず、早めに安全な場所へ移り、お店に相談してください。
ランフラットタイヤの車は、スペアタイヤを積んでいないことがあります。 メーカーは、スペアタイヤが要らなくなることを、ランフラットタイヤの良い点として挙げています。
ランフラットタイヤかどうかは、タイヤの側面の表示で分かる
自分の車のタイヤがランフラットかどうか分からない人は、タイヤの側面の文字を見てください。 確かめられた表示の例は次のとおりです。
| 側面の表示(例) | 意味 |
|---|---|
| サイズの中の「RF」(例: 255/40ZRF20) | 国際規格(ISO)に合ったランフラットタイヤであることを示すサイズの書き方です。ふつうのタイヤは「R」だけです |
| 商品名の「RFT」 | ブリヂストンのランフラットタイヤの商品名に付いています |
| 商品名の「DSST」 | ダンロップのランフラットタイヤの商品名に付いています |
表の他にも、メーカーごとに違う名前の表示があります。 分からないときは、側面の文字をスマートフォンで撮っておき、電話でお店に読み上げるか、来店したときに見せてください。
断られるのは、組み替えに対応した機械と手順が要るから
ホイールに付いた古いタイヤを外し、新しいタイヤをはめる作業を「組み替え」と言います。 ランフラットタイヤは側面を補強ゴムで硬くしてあり、ふつうのタイヤと同じやり方では組み替えられないことがあります。 メーカーも、取り付けには注意点があるとして、販売店に問い合わせるよう案内しています。 そのため、ランフラットタイヤに対応した機械と手順で作業できるお店に頼みます。 組み替えそのものの説明はタイヤの組み替えの記事に書きました。
組み替えのやり方が合っていないと、タイヤを傷めることがあります。 国土交通省に届け出られたリコール(2019年2月)には、ランフラットタイヤで「タイヤとホイールの組付工程が不適切なため」、側面の内側の補強の層にひびが入ったものがあった、と書かれています。 お店が「扱えない」と言うのは、こうした失敗を避けるためです。
- 対応した機械が無いお店:ランフラットタイヤの組み替えを受けません。
- 機械はあるが、持ち込みは受けないお店:そのお店で買ったランフラットタイヤだけを扱うことがあります。
- ホイール付きなら受けるお店:組み替えが要らず、車に付け替えるだけなら受けることがあります。
ブリヂストンは、ランフラットタイヤの取り付けについて「注意点がある」として、カーディーラーやタイヤ販売店に問い合わせるよう案内しています。 同じ地域でも、受けるお店と受けないお店があります。1軒に断られても、別のお店を当たってください。
交換と一緒に、外したタイヤも預けられます現在地や住所から、タイヤを預かってくれるお店を近い順に探せます
近くのお店を探すランフラットタイヤの車には、空気圧を見張るセンサーが付いている
ランフラットタイヤは、空気が抜けても見た目が大きく変わらず、運転している人がパンクに気づきにくいタイヤです。 そのため、ランフラットタイヤの車には、タイヤの空気圧が下がると知らせる装置(空気圧センサー)が付いています。 ブリヂストンは、ランフラットタイヤを付けるときはこの装置が必須だとしています。
センサーの付いた車は、タイヤを替えるときの作業の仕方が変わることがあります。 持ち込みのときは、センサーが付いていることをお店に伝えてください。 冬用に別のホイールを使う人は、そのホイールにもセンサーが付いているかを確かめておきます。
ふつうのタイヤに替えるなら、パンクしたときの備えを先に決める
ランフラットタイヤから、ふつうのタイヤに替えたいという人もいます。 替える前に、次の2つを確かめてください。
- 車にスペアタイヤや、パンク修理の道具が積んであるか ランフラットタイヤの車は、スペアタイヤを積んでいないことがあります。ふつうのタイヤはパンクすると走れなくなるので、パンクしたときにどうするかを先に決めておきます。
- 車の取扱説明書と、車を買ったお店の考え 車によっては、ランフラットタイヤを前提に作られています。替えてよいか、替えるときに気をつけることを、取扱説明書や車の販売店で確かめてください。ブリヂストンは、ランフラットタイヤを替えるときは、ランフラットタイヤへの交換を勧めています。
電話で伝えることは4つ
ランフラットタイヤの持ち込みは、電話の最初に「ランフラットタイヤです」と言うのが近道です。 そのうえで、次の4つを伝えます。
- ランフラットタイヤであること 持ち込むタイヤと、今付いているタイヤの両方について伝えます。ランフラットからふつうのタイヤへ、またはその逆に替える場合も、そう伝えます。
- タイヤのサイズ 側面の「255/40RF18」のような文字を、そのまま読み上げます。「RF」の文字があるかも伝えます。
- ホイール付きか、タイヤだけか タイヤだけなら組み替えが要ります。ホイール付きなら、車に付け替えるだけで済みます。
- 空気圧センサーが付いているか 分からないときは、車種と年式を伝えて、お店に確かめてもらいます。
料金や作業にかかる時間は、お店に確かめてください。 当日の受付から引き取りまでの流れは持ち込み交換の当日の流れの記事にまとめました。
よくある質問
- ランフラットタイヤはパンク修理できますか?
- ブリヂストンは、車に最初から付いていたランフラットタイヤは車の取扱説明書で確かめ、市販のランフラットタイヤは決まった基準の範囲で修理できるので販売店に確かめるよう案内しています。空気が抜けたまま走った距離などで変わるので、お店に見てもらってください。
- ランフラットタイヤの冬タイヤもありますか?
- あります。ブリヂストンは、ランフラットのスタッドレスタイヤを出しています。ただしサイズは限られるので、自分の車のサイズがあるかをお店に確かめてください。
- ホイール付きのランフラットタイヤなら、どのお店でも付けてもらえますか?
- 組み替えが要らないので、受けるお店は増えます。ただ、持ち込みそのものを受けないお店もあるので、ランフラットタイヤであることと、空気圧センサーの有無を伝えて確かめてください。
- 外したランフラットタイヤを、お店に預けられますか?
- タイヤの保管をしているお店なら、預けられることがあります。持ち込みのタイヤを預かるかはお店ごとに決めているので、電話で「ランフラットタイヤを預けたい」と伝えて確かめてください。
参考にした資料
外したタイヤを、近くのお店に預けられます
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