組み替えは、今のホイールから古いタイヤを外し、持ち込んだ新しいタイヤをそのホイールに組んでもらう作業です。
- ホイールごと付け替える「履き替え」と違い、お店はタイヤを外す・組む・空気を入れる・重さの偏りを直す、という作業をします。
- お店によっては、空気を入れる口(エアバルブ)の交換も一緒に勧められます。空気圧センサー付きの車は、そのことを先に伝えます。
- 持ち込む前に、タイヤのサイズが今のホイールに合うか、製造年が古すぎないかを確かめます。
ネットでタイヤだけを買った人が、お店で最初に聞かれるのが「ホイールは付いていますか」という質問です。 タイヤだけを持ち込むときは、今のホイールに新しいタイヤを組む「組み替え」を頼むことになります。 この記事では、組み替えでお店が何をするのか、頼む前に何を確かめるのかをまとめます。 持ち込み全体の注意はネットで買ったタイヤの持ち込みの記事に書きました。
組み替えはタイヤだけを替え、履き替えはホイールごと替える
「タイヤ交換」と呼ばれる作業には、2つの種類があります。 持ち込むタイヤにホイールが付いているかどうかで、お店がする作業が変わります。
組み替え(タイヤだけを持ち込む)
お店は、車に付いているホイールから古いタイヤを外し、持ち込んだ新しいタイヤを同じホイールに組みます。 専用の機械が要り、作業の手間が多くなります。履き替え(ホイール付きで持ち込む)
お店は、ホイールごと車から外し、持ち込んだホイール付きのタイヤを車に付けます。 タイヤとホイールを分ける作業はありません。冬に夏タイヤとスタッドレスタイヤを入れ替えるとき、冬用のホイールを持っている人は「履き替え」、ホイールが1組しかない人は毎回「組み替え」になります。 お店に予約するときは、どちらなのかを最初に伝えてください。必要な機械と時間が違うので、お店が予約の枠を決めやすくなります。
お店がする作業は5つ
組み替えでは、お店が次の順番で作業します。 タイヤを外したり組んだりするときは「タイヤチェンジャー」という専用の機械、重さの偏りを測るときは「ホイールバランサー」という機械を使います。
- 車からタイヤをホイールごと外す お店は、車を持ち上げ、ホイールを止めているナットをゆるめて外します。盗難防止のナットを付けている人は、専用の工具を持っていきます。
- ホイールから古いタイヤを外す タイヤの内側のふち(ビード)は、ホイールにぴったり張り付いています。お店は空気を抜き、機械でこのふちをホイールからはがしてから、タイヤを外します。
- 新しいタイヤをホイールに組み、空気を入れる お店は、新しいタイヤのふちをホイールにはめ、空気を入れて、ふちがホイールの全周にきちんと座ったことを確かめます。そのあと、車の指定の空気圧に合わせます。
- 回したときの重さの偏りを直す(バランス調整) タイヤとホイールを組んだものは、重さが少しずつ偏っています。お店は機械で回して偏りを測り、ホイールに小さなおもりを貼って直します。偏ったままだと、走ったときにハンドルや車体が揺れることがあります。
- 車に付けて、ナットを締める お店は、ナットを決められた力で締めて作業を終えます。走り始めてしばらくしたら、ナットのゆるみを点検してもらうと安心です。
当日、お店に着いてから車を受け取るまでの流れは持ち込み交換の当日の流れにまとめました。
エアバルブの交換を勧められるのは、ゴムが傷むから
エアバルブは、タイヤに空気を入れる口の部品です。ホイールに付いていて、ガソリンスタンドで空気を入れるときにホースをつなぐところです。 自動車メーカーの純正ホイールの多くは、ゴムでできたエアバルブを使っています。
ダンロップとヨコハマタイヤは、ゴムのエアバルブは熱や紫外線で傷み、傷んだところから空気が漏れることがあるため、タイヤを替えるときに一緒に替えるのが望ましいとしています。 ブリヂストンは、エアバルブを替える目安を2〜3年としています。 エアバルブはタイヤを外さないと替えられないので、組み替えのときが替えやすい時期です。 交換を勧められたら、今のエアバルブの状態と、替えるかどうかをお店と相談してください。料金はお店に確かめます。
空気圧センサー付きの車は、予約のときに伝える
タイヤの空気が減ると知らせてくれる仕組み(タイヤ空気圧警報システム)の付いた車があります。 この仕組みの車種の一部は、エアバルブと一体になったセンサーがホイールの内側に付いています。 レクサスの取扱説明書は、タイヤをホイールから外すときにこのセンサーを傷めないよう注意すること、と書いています。 ホイールごと替えたときは、新しいセンサーを車に登録しないと仕組みが正しく働かない車種もあります。 自分の車にこの仕組みがあるかは、車の取扱説明書で確かめ、組み替えを頼むお店に伝えてください。
組み替えたあとの古いタイヤや、季節外のタイヤを預かるお店を探せます現在地や住所から、近い順に並びます
近くのお店を探す毎シーズン組み替えるなら、冬用のホイールを持つ方法もある
ホイールが1組しかないと、夏タイヤとスタッドレスタイヤを入れ替えるたびに組み替えになります。 組み替えでは、タイヤのふちを引き伸ばしてホイールにはめるので、ブリヂストンは、シーズンごとに組み替えを繰り返すとタイヤのふちが傷みやすくなると説明しています。 毎回、バランス調整の作業も要ります。
冬用のホイールをもう1組用意すれば、次からは「履き替え」で済みます。 一方で、ホイールを買う費用と、外したホイール付きタイヤを置く場所が要ります。 どちらがよいかは、何年使うか、置き場所があるかで決めてください。 ホイール付きのタイヤを家に置けない人は、お店に預ける方法もあります。家で置くときの注意は外したタイヤを家で保管する方法に書きました。
持ち込む前に確かめることは3つ
| 確かめること | 見るところ |
|---|---|
| タイヤのサイズ | 今付いているタイヤと、買ったタイヤの側面の「195/65R15」のような文字を見比べます。同じ表示なら、同じサイズです。 |
| 今のホイールに合うか | 「R」のあとの数字(例:15)は、はめるホイールの直径(インチ)です。この数字が今のホイールと違うと組めません。ホイールの幅にも、タイヤごとに合う範囲があります。サイズを変えるときは、お店に相談します。 |
| 製造年 | 側面の4桁の数字で分かります。日本自動車タイヤ協会は、製造から10年たったタイヤは使っていなくても交換するよう勧めています。読み方はタイヤの製造年の見方にまとめました。 |
ダンロップは、ホイールはタイヤ販売店などに相談して、タイヤのサイズと車に合ったものを使うよう案内しています。 迷ったら、注文する前に今のタイヤの側面の文字をお店に伝え、組めるかを確かめてもらうのが確実です。 パンクしても走れるランフラットタイヤは、扱えるお店が限られます。くわしくはランフラットタイヤの持ち込みの記事に書きました。
よくある質問
- ホイールなしのタイヤだけでも、交換してもらえますか?
- 組み替えを受けるお店なら頼めます。持ち込みのタイヤを受けるか、組み替えまで頼めるかはお店ごとに違うので、予約のときに「タイヤだけを持ち込みます」と伝えて確かめてください。
- 組み替えを頼むとき、持っていくものは何ですか?
- 買ったタイヤ4本と、注文の明細(画面でも可)です。盗難防止のナットを付けている人は、専用の工具も持っていきます。ホイールは車に付いたままで構いません。
- 外した古いタイヤはどうなりますか?
- お店に引き取ってもらうか、持ち帰ります。引き取ってもらえるかはお店によるので、予約のときに聞いてください。手放し方はタイヤの処分の記事にまとめました。
- 組み替えたあとのタイヤを、そのままお店に預けられますか?
- 預かりをしているお店なら頼めることがあります。持ち込んだタイヤを預かるかどうかもお店によります。くわしくは持ち込みタイヤの預かりの記事に書きました。
参考にした資料
- ブリヂストン タイヤオンラインストア「タイヤ組み換えとは?履き替えとの違い」(作業の順番、繰り返すとふちが傷みやすいこと)
- ダンロップ「エアバルブ」(タイヤ交換と同時に替えるのが理想)
- ヨコハマタイヤ「エアバルブ」(ゴムは熱や紫外線で劣化する)
- ブリヂストン「タイヤのエアバルブとは」(交換の目安は2〜3年)
- レクサス RX 取扱説明書「タイヤについて」(空気圧バルブ/送信機の注意)
- 日産 よくある質問「タイヤ空気圧センサー・タイヤ空気圧警報システム」(タイヤ交換時のリセットとID登録)
- ヨコハマタイヤ「バランス測定」(バランスが悪いとハンドルがぶれ、車体が揺れる)
- ダンロップ「タイヤの装着・使用について」(ホイールの選定、組み立て時の注意)
- ダンロップ「タイヤサイズ」(「R」のあとの数字はリム径のインチ)
- 日本自動車タイヤ協会「安全に乗るために」(製造から10年での交換の勧め)
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