持ち込みのタイヤ交換は、予約のときに「何を持っていくか」を伝え、当日はタイヤと盗難防止ナットの専用工具を忘れずに持っていき、交換のあと50〜100kmほど走ったらナットの締め直しを受けます。
- 持ち込みには、ホイール付きのタイヤを付け替えるだけの「履き替え」と、タイヤだけを持ち込んでホイールに組む「組み替え」の2つがあります。
- 盗難防止ナット(ロックナット)を付けている車は、専用の工具が無いとお店でもホイールを外せません。
- 外したタイヤは、持ち帰る・処分を頼む・お店に預けるの3つから、予約のときに決めておきます。
持ち込みのタイヤ交換は、お店で買う場合より、利用する人が自分で用意することが多くなります。 タイヤを運ぶのも、工具をそろえるのも、外したタイヤの行き先を決めるのも利用する人です。 この記事では、予約から当日の受付、作業、受け取り、帰り道までを順に追い、それぞれで利用する人がすることをまとめます。 持ち込みを受けるお店の探し方と、電話で確かめることは持ち込みのタイヤ交換・保管の記事に書きました。
持ち込みは「履き替え」と「組み替え」の2つで、作業の中身が違う
履き替え(ホイール付きのタイヤ)
夏タイヤと冬タイヤを、ホイールごと付け替える作業です。お店は、車から今のタイヤを外し、持ち込んだタイヤを付けて、空気圧を合わせます。
組み替え(タイヤだけ)
ネットで買ったタイヤだけを持ち込み、今のホイールから古いタイヤを外して、新しいタイヤを組む作業です。専用の機械を使い、バランス(回ったときの重さのかたより)も取り直します。
組み替えは、履き替えより作業が多く、時間もかかります。 予約のときに、どちらなのかを伝えてください。 組み替えの流れと必要なものは持ち込みのタイヤ組み替えの記事にくわしく書きました。
予約では、タイヤの形・サイズ・外したタイヤの行き先を伝える
お店は、予約の内容で作業の時間と人の手配を決めます。 利用する人は、電話や予約の画面で次のことを伝えます。
- 持ち込みであること、履き替えか組み替えか
- タイヤのサイズ(側面の「195/65R15」のような文字)と本数
- 盗難防止ナットを付けているか
- 外したタイヤを持ち帰るか、処分を頼むか、預けるか
冬タイヤに替える人が増える11〜12月は、予約が早く埋まります。 予約の取り方はタイヤ交換の予約の記事にまとめました。
当日は、タイヤ・ナット・専用工具を車に積んでいく
当日に持っていくものは、次のとおりです。注文の明細など、買ったタイヤについて持っていくものは持ち込みの記事の「持っていくもの」に書きました。
| 持っていくもの | 理由 |
|---|---|
| 持ち込むタイヤ(4本) | 家を出る前に、本数と、傷・ひびが無いかを確かめます |
| そのホイールに合うナット | トヨタは、使っているホイール専用のナットを使うよう案内しています。ホイールを替えるとナットも替わることがあるので、別にしまってある人は一緒に持っていきます |
| 盗難防止ナットの専用工具 | 下で説明します。これが無いとホイールを外せません |
ホイール付きのタイヤは重く、4本積むと後ろの席や荷室がいっぱいになります。 積むときは、次のことに気をつけてください。
- 汚れを防ぐ:タイヤには道路の泥や砂が付いています。タイヤを入れる袋や、古い毛布・シートを敷いてから積みます。
- 倒れないようにする:立てて積むと、ブレーキのときに倒れて転がります。寝かせて重ねるか、席の足元に入れて動かないようにします。
- 前が見えるようにする:後ろの窓や鏡がタイヤでふさがらないように積みます。
- 帰り道の場所も空けておく:外したタイヤを持ち帰るなら、同じだけの場所が要ります。
盗難防止ナットは、専用の工具を忘れるとホイールを外せない
盗難防止ナット(ロックナット)は、ホイールを盗まれないよう、普通の工具では回せない形にしたナットです。 回すには、そのナットに合う専用の工具(アダプターやキーと呼ばれる部品)が要ります。 ホンダは自社の盗難防止ナットについて、専用工具を使わなければ取り外しができないと説明しています。
つまり、利用する人が専用工具を忘れると、お店でもホイールを外せず、その日の作業ができなくなります。 専用工具は、車の荷室の床下・小物入れ・ナットを買ったときの箱に入っていることが多いので、予約の前に見つけておいてください。
専用工具は、作業が終わったら返してもらう
専用工具はお店に預けて使ってもらいます。受け取りのときに返してもらい、車のいつもの場所に戻してください。 持ち込むホイールにも盗難防止ナットを使う場合は、そちらの工具も持っていきます。
当日は、受付・作業・受け取りの順に進む
- 受付で、予約の内容を確かめる お店の人が、持ち込んだタイヤの本数・サイズ、外したタイヤの行き先を確かめます。専用工具はここで渡します。
- お店が、持ち込んだタイヤの状態を見る 溝の深さ、ひび割れ、傷を見ます。使えない状態だと分かった場合は、作業の前に相談があります。
- お店が、タイヤを付け替えてナットを締める 車を持ち上げてタイヤを外し、持ち込んだタイヤを付けます。最後に、車ごとに決まった強さでナットを締め、空気圧を合わせます。
- 受け取りで、タイヤと返し物を確かめる 付いたタイヤ、専用工具、外したタイヤ(持ち帰る場合)を確かめます。増し締め(ナットの締め直し)をいつ受けるかも、ここで聞いておきます。
交換のついでに、外したタイヤを預けられるお店を探せます現在地や住所から、近い順に並びます
近くのお店を探す交換のあと50〜100km走ったら、ナットの締め直しを受ける
ナットは、正しい強さで締めても、走るうちに部品どうしがなじんで、少し緩むことがあります。 タイヤメーカーのコンチネンタルは、交換のあと50〜100kmを目安に走ってから、ナットを締め直す(増し締めする)よう勧めています。 緩んだままにすると、最悪の場合、走っている途中にホイールが外れることもあるとしています。
- 交換したお店で増し締めを受けられるかを、受け取りのときに聞いておきます。
- 自分で締め直すときは、車の取扱説明書に書いてある強さで締めます。強く締めすぎてもいけません。
- 帰り道や数日のうちに、異音・揺れなどいつもと違うと感じたら、安全な場所に止めて、お店に連絡します。
国土交通省と日本自動車タイヤ協会も、大型トラック・バスについて、交換のあと50〜100km走ったら増し締めをするよう呼びかけています。 お店側の手順はお店向けの増し締めの記事にまとめました。
外したタイヤは、持ち帰る・処分を頼む・預けるの3つから選ぶ
| 選び方 | 向いている人 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 持ち帰る | 家に置き場所があり、次の季節にまた使う人 | 車に積む場所と、家での置き方を考えておきます |
| 処分を頼む | 溝やひびが限界で、もう使わない人 | 引き取りを受けるか、お店に確かめます。くわしくはタイヤ処分の記事 |
| お店に預ける | 置き場所が無い人、重いタイヤを運びたくない人 | 持ち込みのタイヤを預かるかはお店で違います。くわしくは持ち込みのタイヤを預ける記事 |
料金はお店ごとに違います。処分・保管ともに、予約のときにお店に確かめてください。
断られやすいのは、混む時期・ランフラット・限界のタイヤ
- 混む時期:冬タイヤに替える11〜12月や、雪の予報が出た直後は、作業の枠が足りなくなります。この時期だけ持ち込みを受けないお店もあります。
- ランフラットタイヤ:パンクしてもしばらく走れるタイヤです。組み替えに専用の機械や手順が要り、扱えないお店があります。くわしくはランフラットタイヤの持ち込みの記事に書きました。
- 溝やひびが限界のタイヤ:日本自動車タイヤ協会によると、タイヤを使える限度は残りの溝1.6mmです。また、内部の糸(コード)まで届く傷やゴム割れのあるタイヤは使わないよう求めています。こうしたタイヤは、持ち込んでも付けてもらえないことがあります。見分け方はタイヤのひび割れの記事にまとめました。
断られても、別のお店なら受けてもらえることはよくあります。 ほかの理由は持ち込みの記事の「断られる理由」に書きました。
よくある質問
- 盗難防止ナットの専用工具をなくしてしまいました。どうすればいいですか?
- 予約のときに、そのことをお店に伝えて相談してください。専用工具が無いと、ふつうの手順ではホイールを外せません。ナットのメーカーや品番が分かるもの(買ったときの箱など)があれば用意しておきます。
- 作業のあいだ、お店で待てますか?
- 待てるかどうかはお店によります。組み替えや混む時期は時間がかかります。待つか、預けて後で取りに来るかを、予約のときに決めておくと安心です。
- 増し締めは、交換したお店でなくても受けられますか?
- 受けるお店はありますが、交換したお店のほうが話が早く進みます。受け取りのときに、いつ来ればいいかを聞いておいてください。
- ホイール付きのタイヤを車に積めないときは、どうすればいいですか?
- 次の季節のタイヤをお店に預けておけば、当日に運ぶ必要がなくなります。預かりをしているお店は TIRAGE(タイレージ) で探せます。
参考にした資料
外したタイヤを、近くのお店に預けられます
TIRAGE(タイレージ) は、タイヤを預かってくれるお店を探せるサイトです。 現在地や住所を入れると、近い順に並びます。無料・会員登録なし。
近くのお店を探すあわせて読みたい記事
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