預かり台帳の失敗の多くは、タイヤ・棚・お客さんを1つの番号で結び、受け取った日に状態を記録しておけば防げます。
- タイヤ1本ずつに預かり番号のラベルを貼り、棚にも番号を振って、台帳に「どの番号がどの棚か」を書きます。
- 受け取るときに、4本の溝の深さ・傷・製造年を写真と一緒に残し、お客さんに預かり証を渡します。
- 期限の連絡は担当者の記憶に頼らず、「満了の何日前に連絡する」と日付で決めておきます。
預かるタイヤが数十セットのうちは、紙のノートやExcelの表でも回ります。 ところが、数が増えたり担当者が替わったりすると、同じ失敗が繰り返し起きるようになります。 この記事では、紙・Excelの台帳で起きやすいことと、お店の側でできる防ぎ方をまとめます。
紙・Excelの台帳で起きやすいことは5つ
どれも「書き方が悪い」のではなく、台帳とタイヤが離れていることから起きます。
| 起きること | よくある原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 取り違え | 同じサイズ・同じ銘柄のタイヤが並び、見た目で区別できない | 1本ずつに預かり番号のラベル |
| 棚が分からない | 台帳に棚の場所が無い、移したときに書き換えていない | 棚番号を振り、台帳に必ず書く |
| 期限の連絡漏れ | 連絡する日が決まっておらず、忙しい時期に後回しになる | 満了の何日前に連絡するかを決める |
| 担当者しか分からない | 書き方や略号が人ごとに違い、メモが本人の頭の中にある | 書く項目と書き方を店で統一する |
| 状態の記録が無い | 受け取ったときの溝や傷を残していない | 受け取りの日に写真と溝の深さを残す |
特に困るのが、返すときに「預けたときはこんな傷は無かった」と言われる場面です。 受け取った日の記録が無いと、お店の側は説明のしようがありません。
タイヤ1本ずつに、預かり番号のラベルを貼る
お店は、受け取ったタイヤの4本すべてに、同じ預かり番号を書いたラベルを貼ります。 台帳の1行と、棚の上のタイヤが、この番号で1対1につながります。
- ラベルには預かり番号・お客さんの名前・車・タイヤのサイズ・満了日を入れます。棚の前で台帳を見なくても、誰のタイヤか分かります。
- 4本のうち、どれが右前・左前かも書いておくと、取り付けるときに位置をそろえられます。
- ラベルは、雨や油でにじまないものを使います。手書きなら油性ペンで書きます。
棚に番号を振り、台帳に棚番号を書く
お店は、倉庫の棚を「列」と「段」で区切り、区画ごとに番号を振ります(例:A列3段目なら「A-3」)。 台帳には、預かり番号の隣に必ず棚番号を書きます。
- 棚の見えるところに、区画の番号を貼る 新しく入ったスタッフでも、番号だけでたどり着けるようにします。
- 入れた棚の番号を、その場で台帳に書く あとでまとめて書こうとすると、書き忘れが出ます。
- 棚を移したら、台帳も書き換える 繁忙期の前に棚を詰め直すと、ここで台帳とずれます。移した日と移し先も残します。
棚番号があると、空いている区画も数えられます。 秋と春の繁忙期の前に、あと何セット受けられるかが分かります。
受け取る日に、溝の深さ・傷・製造年を残す
お店は、タイヤを受け取ったその日に、次の3つを記録します。
- 4本それぞれの溝の深さ:デプスゲージ(溝の深さを測る道具)で測り、数字で残します。
- 傷とひび:側面の傷、ホイールのガリ傷(こすった跡)を写真に撮ります。
- 製造年週:タイヤの側面にある4桁の数字です。読み方はタイヤの製造年の記事にまとめました。
この記録は、返すときの説明の根拠になります。 また、溝が減っているタイヤや古いタイヤが分かるので、次の履き替えのときに、お客さんへ交換の相談を持ちかけられます。
お客さんには、預かり証を渡す
お店は、受け取ったときに、お客さんへ預かり証(預かったことを示す控え)を渡します。 口約束だけだと、期間や引き取りの条件があとで食い違います。
預かり証には、少なくとも次のことを書いておきます。
- お客さんの名前・車・預かり番号
- 預かったタイヤの内容(サイズ・本数・ホイールの有無)と、受け取ったときの状態
- 保管の期間と満了日
- 期間を過ぎても引き取りが無いときの扱い、長く置いたときのゴムの劣化の扱い
最後の2つは、あとで揉めやすいところです。先に書いて渡しておくと、説明する手間が減ります。 料金や細かい条件は、お店ごとに決めてください。
期限の連絡は、担当者の記憶ではなく日付で決める
お店は、「満了の2か月前・1か月前・1週間前に連絡する」のように、連絡する日を決めておきます。 決まっていないと、忙しい時期ほど連絡が後回しになり、引き取りに来ないタイヤが棚に残ります。
- 台帳を満了日の順に並べ、毎週同じ曜日に、その週に連絡する相手を見ます。
- 連絡した日と、連絡の手段(電話・メール・はがき)を台帳に書きます。誰が見ても、連絡が済んだかどうかが分かります。
- 電話がつながらない、メールが届かない相手は、印を付けて別の手段で連絡します。
書く項目と書き方を、店で1つに決める
「担当者しか分からない」をなくすには、台帳の列をそろえ、略号を使わないことです。 預かり番号・棚番号・満了日・連絡した日の4つは、誰が書いても同じ形になるようにしてください。
預かったタイヤの場所・状態・期限を、1つの画面で管理できます実際の画面と、棚札・預り証の印刷物を見られます
管理できることを見るTIRAGE を使う場合は、ラベル・棚・記録・連絡が1つにつながる
TIRAGE(タイレージ)は、タイヤ預かりの管理システムです。上の防ぎ方を、次のように画面と印刷物で行います。
- 棚札:棚番号・お客さん・車・サイズ・満了日・契約番号とQRコードの入った棚札を、普通のプリンタとA4のラベル用紙で印刷できます。棚の前でスマホをかざすと、そのタイヤの画面が開きます。
- 棚の地図:どの区画が空いているかが図で分かります。棚を移した履歴も残ります。
- 状態の記録:4本それぞれの残溝(溝の残り)、製造年週、傷を写真付きで残せます。
- 預り証:期間や注意事項の入った預り証を、その場で印刷して渡せます。
- 満了の案内:満了の60日前・30日前・7日前に、お店の名前でお客さんへ自動でメールを送ります。
よくある質問
- Excelの台帳のままでも、取り違えは防げますか?
- 防げます。大事なのは台帳の道具より、タイヤに預かり番号のラベルを貼り、台帳に棚番号を書くことです。番号でタイヤと台帳がつながっていれば、Excelでも取り違えは減ります。
- 写真は何枚撮ればいいですか?
- 決まった枚数はありません。4本の側面とホイールの全体、気になる傷のアップを撮っておくと、返すときに説明しやすくなります。撮った日が分かるように残してください。
- 期限を過ぎても取りに来ないタイヤはどうすればいいですか?
- まず連絡の記録を確かめ、別の手段でもう一度連絡します。勝手に処分すると揉める原因になるので、扱いは預かり証やお店の約款(預かりの決まり)に先に書いておき、その内容に沿って進めてください。
タイヤ預かりの管理を、紙と Excel から移しませんか
TIRAGE(タイレージ) は、預かったタイヤの場所・状態・期限をまとめて管理するシステムです。 実際の画面と印刷物を見られます。
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